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グーグルの個人情報の新指針に関する報道からわかるフェイスブックブームの本質

1.フェイスブックが持つ優位性とその本質

グーグルの個人情報に関する記事を注意深く読むとフェイスブックの本質が垣間見えてくる。

フェイスブックは、その特徴として「実名」とそれに伴うメリットが強調されている。

しかし、今回の個人情報に関連する記事からは「職業、年齢、性別などをマーケティングに活用できる」という商業的な魅力が存在するとわかる。

シンプルに言えば、ポイントカードを作ったら宣伝メールが届くのと同じ構図。

このような場面では、ユーザー向けの機能(ユーザーメリット)中心の紹介はユーザ獲得のためのキャッチコピー(宣伝文句)に近い。

すなわち、フェイスブックには広告事業者向けの機能(市場のカテゴライズ)がサービスの本質として存在する。

そこにこそ、フェイスブックという商品(サービス)の優位性がある。

2.フェイスブックは広告事業者向けの商品

このようにフェイスブックを広告事業者向けのサービス(商品)と定義してみるともう少し複雑な構図が見えてくる。

広告事業者にとって「マーケティング上有利」というキャッチコピーはとても「理解しやすい」魅力的なフレーズ。
「理解しやすい」「わかりやすい」「伝わりやすい」が「魅力につながる」のは広告業界の基本戦略。

1)ある商品が存在している
2)広告業界へメリットが伝わりやすい
3)そこで広告業界に売り込んでいる

この結果、その商品に魅力を感じた広告業界がさらに商品広告を始めている。

どこか、マルチ商法の広がりに近い。

失敗例だが、かつてセカンドライフにも似た状況が見られた。
成功例はブログやSNS。
これらも同じ商業的な理由(広告媒体を増やし、読者を増やす)で普及したと捉えることができる。

3.フェイスブック革命をどう捉えるか?

一方、フェイスブックに関しては「個人がつながるので民衆の力になる」という面もよく耳にする。

これは今のフェイスブックブームとは分けて考えられる利用方法の一例と思う。

例えば Twitter やグーグルの各種サービスでも同様の波が起きる可能性は十分ある。
もしフェイスブックが規制されていたら、民衆は別の方法で個人のつながりを模索したはず。
フェイスブックがあったから革命が起きたのではなく、あくまでも民衆の努力の結果だと思う。

「フェイスブックが革命に役立った」というエピソードは、宣伝マンがインパクトのある伝わりやすい事例として演出した結果と捉えておくぐらいが適当と感じる。

4.参考記事

個人情報を一括収集 グーグル新指針に懸念の声1日導入

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